我が子がモンスターに見える時

赤ちゃんは泣いて不機嫌だとかおしっこだとかミルクが欲しいと伝えますが、成長してくるに従いだんだんと自我が出てきますし、2歳くらいになると始まるのが「いやいや期」です。

何をするにも「いや」我儘で何も言う事を聞かないし、いやな事、自分の思い通りに行かないことがあると場所も時間も関係なく喚き散らす……こういう事があるとママは本当に困ってしまいます。

叱り飛ばしたいと思うママもいますが、もう一緒に泣きたいと思うほどうんざりしているママもいますし、こんな時先輩ママたちはどんなふうにやり過ごしてきたのでしょうか。

なぜ子供はわがままを言うのか

気に入らないことがあるとなく、これはお子さんの脳が成長していて、色々な感情を持っている証拠、つまり喜びの証でもあります。

今までママがなすまま、本能の赴くままに泣いていた赤ちゃんが、いや、だめ、嫌いなどの負の感情を持ってぶつけてくるようになるのです。
これは脳の大きな発達であると共に、ママにとっては非常に困った時期でもあります。

我儘な事をし続けていると、ママの困った顔、周りの困った顔などを何度も見ます。
すると少しずつ、今度は自我を押し殺さなければいけないんだなと思える気持ちも出てくるのです。

なぜ起こる?わめく?泣く?その原因って何?

どうして子どもが怒ることになったのか、それは多分、おもちゃをお友達にかすことができない、お菓子を買ってほしくて……などの理由があります。

こちらのサイトでも分かりやすく説明されています。
>>http://moomii.jp/kosodate/how-to-scold-children.html

欲求や主張を表現する手段が、我儘という状態出てくるのです。
僕はこう思っているのに、ママはわかってくれない、私はこれが欲しいのにママは買ってくれない、こうした自分の思いを抑える手段を、また2歳のお子さんはわからずに泣きわめくのです。

なぜかな?と思う気持ちを持って

お友達におもちゃを貸せない時にいきなり「どうして貸してあげないの?」と怒るのではなく、「どうしても貸してあげられない?」と聞いてみてください。

それでも「うん」というなら、お友達に違うおもちゃを貸してあげて、もうちょっと待っててね、今これで遊びたいだってといってあげてください。
自分がいう事を認めてくれた、わかってくれたという事が少しずつ伝わって、次第にききわけることができるようになります。

子供がママとスキンシップを取りたい、お話を聞いてほしいという時、ママ友と話に夢中になっていたりしていると、興味をひこうと思っていじわるしたりするお子さんもいます。

そんな時には、話をしっかり中断し、子供の目線になって話を聞いてあげて下さい。
うちの子は我儘というお母さんに限って、お子さんの事をよく見ていないという事もあるのです。

マナーを分からせることは必要

電車や喫茶店、ファミレスで子供たちが走り回っていても、全く叱らないママさんたちが多くいます。女性

自分の家でならば叱らなくても良いこともあるかもしれません。
しかし公共の場でのマナーは子供に意識させた方が良いです。

自分の子供が他人に迷惑をかけた時はきちんと叱らないといけません。
分別がついていない子供を叱らずにいると子供の成長に悪影響を及ぼしてしまいます。

叱らずにいい点を伸ばす、これは欧米定期な考え方の育児ともいえますが、みなさんは叱らない育児、子育てについてどう考えているでしょう。

自由にのびのび育てるのとしっかりしつけて育てる違い

しつけに関して日本では学校でも道徳教育やしつけをしっかり行い、人間教育を行うという目的があります。
しかし海外の学校は「勉強をするところ」なので、しつけも全く行われませんし、教室、学校の掃除は業者さんが入っています。

お子さんが問題を起こすと「学校ではしつけを行っていないので」親が即呼び出されしっかりしつけるように注意されるのです。
厳しくしつけようとしたことで委縮した子供に育つ可能性があるなど問題になり、のびのび育児になった、でも逆にのびのび育児にし過ぎて、子供がマナーを覚えたりできなくなった、どっちもどっち、という気がします。

昔の日本、今の日本

今の日本でのびのび育児をするのは間違いかもしれないと感じるところもあります。
ご近所さんとの関係が昔と全く違うからです。

お父さん、お母さんが叱らなくても、隣近所のしつけにうるさいおばさんたち、おじさんたちが「こらっ!」と叱り飛ばしてくれていました。
でも今はそういう事はほとんどありません。

のびのび育児の中でも、他人に叱られるようなことをすると、自分も恥ずかしいし親も恥ずかしい、そういう事をしっかり植えつけていく必要があると感じています。

バランスのとれた育児とは

各ご家庭に事情があり、子育てについて考え方の違いもありますので、一概に何がいいのか、という事はわかりません。
とにかく、子供の事を一番理解し、子供のしていることをしり、子供にも大人が考えていることを常にお話しする事が必要だと感じます。

自分の家族にとってバランスのいい育児というのは、それぞれですが、絶対にしてはいけないことを明確に伝える事と、悪いことをしたら向き合ってしっかり話をする、という事が大切なのだと感じます。